賢治の作品に『チュウリップの幻術』というお話があるのですよ。
これがまた不思議なお話なのです。
ある洋傘直しが
見事なお庭のあるおうちを通りかかり
そこで傘を直すことになるのですが
白いチューリップから湧き上がる光のお酒を
園丁と飲みながら幻を見る……という感じのお話です。
読んでいると
こちらも酔っちゃうみたい。
色と光とエーテルと文字がまじりあう小品です。
大好きなチューリップをここぞとばかりに切りました。
絵の中で喜んで「ひかりのさけ」に酔ってるのは
わたし自身かも(てへ)。
254mm×203mm(インチサイズ)額装済み