龍を切りながら思い出すこと

去年からずっとたくさんの
「今年の干支の龍」を切ってきました。
そしてたぶんこれが最後の「2024年干支の龍」。
2月10日の春節に向けていただいたオーダーの龍です。


切りながら紙を裏返してどんな感じかを見ていくのですが、
この龍を見れば見るほど思い出すのです。


私の母と祖母は美容師で、着付けもやっていたので、
私が小さな頃は本当によく結婚式の仕事に出かけていました。
そして結婚式が終わると
引き出物である経木の折り包みをもらって帰ってくるのです。
そこにはおめでたい食べ物がたくさん詰まっていました。


上の龍は、
その折りに入っていた
たぶん練り切りでできた大きな龍を思い出させるんですよね。
練り切りの上に羊羹でできた薄い膜?がかかっていて
甘くておいしい龍でした。
龍じゃなくて鯛の時もあったなあ。
海老もあったかもしれない。


懐かしいです。
歳をとったせいか、
昔のことがいろいろと懐かしく思い出されます。