辰年快楽!


一日遅くなってしまいましたが、
昨日2月10日は春節でした。
なのでもう一度龍の切り絵です。


みなさまに福が到来しますように。
わたしにも福がやってきますように。
世界にたくさんの福が降り注ぎますように。


新年好!
新年快楽!

クーばあちゃんの魔法の花空間

虫(さそり?)をくわえた鳥

日中美術館(東京・飯田橋)で開催されている
『クーばあちゃんの魔法の花空間』に行ってきました(〜11/5まで)。
無料ですし、
作品をすぐ近くでじっくりゆっくり見ることができるので
おすすめです!


クーばあちゃんとは
中国の切り絵の女神と呼ばれる庫淑蘭(クー・シューラン)。
中国切り絵(剪紙・せんし)というと
一枚の紙をハサミで切っていくというのが一般的ですが
クーばあちゃんの手法はそうではありません。
たとえば猫の形に切った紙の上に
細かく切った模様や円を重ねて貼っていくのです。
色も限定的だし
模様もそれほど多岐にわたっているわけではないのですが
その組み合わせでできた作品には
ものすごい量のエネルギーと愛情があふれています。


うろ覚えですが
確かクーばあちゃんはとても貧しくて
他の女性のように自由にたくさん紙を使えなかったとか。
そして彼女たちが切り落とした紙端を拾って持って帰り
それを小さな円形に切ってためておき
自分の作品に使ったそうです。

蓮の花

10数年前に
このクーばあちゃんの作品が銀座で展示されたことがありました。
その時にも見に行ったのですが
その時と今回見た感想が自分のなかで全く違うのに
実はびっくりしました。


前回は、その煌びやかさに圧倒されたのですが、
今回はそれよりも
ひとつひとつのパーツを切りながら貼りながら
「ああかなあ」「こうかなあ」と作品をつくっていく……
なんて言うのかなあ、
おばあちゃんの幸せな日常みたいなものを感じたのです。
アートというよりは日々の楽しみ、かな。
わかんないけど、
人に見せるものというよりは自分が楽しかったのかな、と。
とにかく幸福感があふれている作品群でした。


会期中もう一回は見に行きたいと思っています。

窗花(窓花)



窗花(ちゅあんふぁ・窓花)とは
中国の切り絵(剪紙・せんし)の一種で
灯り取りの窓に貼るものです。


似たようなものは私もこれまでに切っていますが
改めて窗花を切って
貼ってみたくなりました。


玄関の出窓に貼ってみたら
まあ、可愛い。
額やアクリルに入れて飾るのとは違った
素朴さがあります。
またつくろう!


ただ何を使って貼るかが問題。
とりあえず「くっつき虫」を使ってみました。
これなら窓ガラスにも窗花にもあまりダメージがなさそうなので。


色は悪いけど、
拡大したものも載せておきますね。
「福」の字をのっけてる寝そべりウサギです。

わたしの原点


先日の切り絵教室で
私が切り絵を始めるきっかけになった
中国の剪紙(せんし)について聞かれました。
帰宅後、別の用事で作品を整理していたら
なんと、何年ぶりかなあ、
その剪紙が出てきたのです
(どこかにまぎれこんでいて行方不明だったのに)。


20世紀の終わりごろ
香港スターに惚れ込み
彼の喋る言葉を理解したいと中国語を習い始め
中国文化に興味を持ち
両親に無理やりひっついてシルクロードの旅に行き
四川の兵馬俑博物館に行った時に
そこのミュージアムショップで
剪紙切りの男性が切っていた剪紙です。


それまでは剪紙のことなんて全然知らなくて
初めて見て
「きゃー可愛い」と買ってきたのが最初。
上のネズミ(自分の干支)と
下の犬(ダンナの干支 ライオンみたいだ)を買ってきました。


今出してみると、結構大きい。
もっと小さいのかと思ってた。
そして、たいていの剪紙は
表も裏も真っ赤な紙なのですが、
裏は白い、でも薄い紙でした。


こんな時にひょっこり出てくるって
なんだかね。
初心を思い出せってことでしょうか。