切り絵《紅玉〜1》


切り絵《紅玉~1》
制作年:2023
素材:洋紙。台湾綾紙、和紙
作品サイズ:182mm(左右) 257mm(天地)
価格・未定


ここのところ、わりと可愛い感じの、
茶色ベースで色をつけた切り絵をたくさんつくっていました。
オオカミの展示も終わりほっと一息ついたら、
反動がやってきて
黒い紙でちょっとこわめの黒髪の切り絵を切りたくなりました。


ほんと、黒い長い髪の図柄を切るのが大好きなんですよね。
もはや性癖と言ってもいいかもしれない。
切るのは神経をつかうのでなかなかたいへんなのですが
息をつめて切って
切り終わっては息をして……というのがたまらないのです。
(何度も書いていますが、
おそらく母・祖母・祖父が美容師・理容師だったせいかも)


タイトルは最初からなんとなくきまっていて
「赤い玉」的な感じだったのですが、
「赤玉」じゃポートワインの名前だし
「赤珠」も誰かタレントの名前みたいだし
「紅玉」はリンゴの名前か、私が好きな台湾紅茶の名前だし。
うーん、どうしようと困っていました。


でも読んでる本の主人公名は、あら、「紅玉」だし
ちょうど見ているドラマに「紅玉」という可愛い蛇が出てくるし
こういうシンクロが起きるときは
それに従うべきということで
あえて「紅玉」とつけました。
できれば中国語発音で「ホンユー」と読んでほしい。
「コウギョク」でもいいけど。


「紅玉」。いくつか作る予定です。


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ツルツルピカピカの世界〜切り絵《いつでもどこでも》

切り絵《いつもでどこでも》
制作年:2023
使用素材:洋紙 
サイズ:80mm(天地)× 120mm(左右)
定価:未定


実は2023年の8月はたいへんな月でした。


8月は武蔵御嶽神社の展示だけだからたぶん暇だろうな〜。
来年の干支の絵でも考えるか……とか考えていたら、
なんのことはない。めちゃ忙しくて。
武蔵御嶽神社の展示だけでも結構たいへんだったし
曳舟のGallery Hydrangeaさんの展示もあったし。
それに加えて
急遽白内障の手術もしてしまったのです。


「最近飛蚊症が気になるなあ。
飛蚊症ならいいけど、
わたし強度近視だから網膜剥離も心配だわ」
と近所の眼科に行ったら、
「大きな病院で検査してください」と紹介状を書かれ(ひえー)
そこで精密検査をしたら
網膜剥離は大丈夫だったものの
白内障が進んでいるので手術した方がいいと言われたのです(ひえ〜)。


その大病院では片目につき2泊3日と決まっているそうで
「それはちょっと困ります……」と相談したら
近くの白内障専門クリニックでの日帰り手術を紹介されました。


そこに行ったら、まあ、そこからは展開が早いこと。
検査をいろいろして、
「手術はなんなら明日でもいいですよ」とか言われるのを
「いやいやちょっと待って」とのばしてもらい
8月のお盆の頃に決定。
しかも片目ずつよりも両目一度に手術した方が安いと言われ
お金に目が眩んで、
えいや!と両目一度の日帰り手術を決めました。


手術自体は両目で15分ぐらいと早かったです。
でも気色悪かったし怖かった……。
15分ぐらいリクリニックのクライニングソファで休んで帰宅しました。
術後1週間は目が痛いわゴロゴロするわで嫌だったけれど
結果、目はすごくよく見えるようになりました。


まず、すべてのものがピカピカツルツルに見える!
本当に明るく光ってみえるんですよ。
彩度や明度が上がってみえました、すべて。
そして自分の肌の毛穴やシミが見える!
家のゴミが見える!
いつも使っているお皿が貫入入りだと初めて知った!
……などの驚きが続きました。
おいおい、これまでどれだけ見えてなかったのか、自分……。


一番嬉しいのは
紙の本を再び読めるようになったこと。
これまでは字が大きく表示できるKindleで読んでいたのですが
わたしが大好きな中国の玄幻小説やミステリーはKindleにはありません。
でもまた読めるようになったのです。
裸眼で、すらすら快適に読める!!
早速神保町の中国書専門店に行って
中国小説本をたんまり買い込んできました。嬉しいっ。


切り絵の方は……どうなんでしょうね。
まだわかんないなあ。弊害はないみたいだけど。
色や細かさなど微妙な変化が出てくるかもしれません。
なにか、みなさん、気づいたら、そっと教えてくださいね。

やっぱり大好き。武蔵御嶽神社

Thank you, sold out.
上記の作品はHPギャラリーページで紹介しています。


『想像された狼たち展』@武蔵御嶽神社・神楽殿は
無事に終了しました。
「ここは本当に東京都なの?」という声をたくさん聞きました。
そうなんです。
遠くて高くて(標高1000m近くだし)
くるのがなかなかたいへんな場所に
たくさんの方達が訪れてくださいました。
心から御礼申し上げます。
また山登りや神社訪問で来たけれど……と
ふらりと作品たちをご覧くださった方達との出会いも印象的でした。


また秋にも展示を同じ場所で行う予定です。
わたしは違う作品を出すつもりなので
よければ遠足に来てくださいね。
秋は紅葉がそれはそれは見事なのだそうです。


ここに在廊に行くのはなかなかたいへんでした。
でも武蔵御嶽神社はわたしにとって一番大好きで大事な場所。
つまり自分にとっての最高のパワースポットで
自分の作品を展示させていただいて
そこに半日いられるって
考えてみたらすごいことですよね。
「いや、すごくありがたいことなんだ。
在廊しながら神様からエネルギーをいただこう」
と考え方を変えて臨むようになったら、
たくさんいいことが訪れました。ほんとだよ。


毎回行くたびに、本殿にご挨拶して
帰る時もご挨拶をして
おみくじを引いていたのです。
時には凶が出ることもあったのですが
最後の最後の搬出日には
なんと「大吉の一番」が出ました。
これ、めちゃくちゃ嬉しかった。
神社の神職さんにもおみくじを読んでもらったところ
「よくやりましたって神様がおっしゃてるんですよ」と。
神様にねぎらわれたかな?うふふ。嬉しい。
でもいい気になったらいけないとも書いてありました。


まあね。いいことも悪いことも長続きはしません。
また落ち込むことも絶対にあると思うけれど
その時々に
喜びも苦しみも悲しみも精一杯受け止めるしかないのかな。
なんて思ったのです。ちゃんちゃん。


秋の展示もよろしくお願いします。



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切り絵《もう森へなんか行かない》


少女の頃に
よく知らない道を歩くのが好きでした(今もだけど)。
地方都市の県庁所在地で育ったので
草っぱらや空き地といっても
それほど果てしないものでもなく
でも少女のわたしにとっては
未知でちょっと怖いところでもあったのです。


友達と別れた後や
親に置いていかれて
ひとりで家に帰るときに
ちょっとする寄り道回り道。
そこで不思議の国のアリスに出てきそうな
巨大なムカデを大きな葉っぱの上で見たりして
少しは不思議な(いや、こわい、だな)思いもしました。


その頃の思い出の色はやっぱり緑色。
自分よりも背丈の高い草や
大きな樹や
垂れ下がるツルたち。
そこに風が通ると
ざざざざっとものすごい音がします。
ひとりだけ別次元のポケットに落ちてしまったみたい。
本当にいつもの空間に戻れるのかしらと
心細くてぞわぞわっとしたものです。


懐かしいような。
こわいような。
魅力的なような。
でももう二度と行けない。
そして誰も知らない。
誰とも共有できない思い出の風景です。
たぶんみなさんにもそういう風景がそれぞれあるのでしょう。


あ、ちなみにタイトルは
フランソワーズ・アルディの曲からつけました。
懐かしい人、いらっしゃるかなあ。
メロディを思い出せる方、いるといいなあ。


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◉作品詳細
タイトル:《もう森へなんか行かない》
素材:和紙・洋紙・台湾綾紙・水彩
サイズ:201×252 250×300(額装)
額装済み(インチサイズ・白色)
価格:35,000円
ご購入希望の方はコンタクトページからお問い合わせください。