わたしが大好きなフラワーリースでまとめた作品です。
題材は『やまなし』。
『やまなし』を読んでるコを切りました。
本を読んでいるときって
入り込んじゃいますよね。
そういう時って登場人物や背景や舞台設定が
自分のすぐまわりにあるような気がしませんか?
それが読書の楽しみのひとつでもあると思うのです。
この作品のなかには
「く」「ら」「む」「ぼ」「ん」の文字を
隠してみました。
ぜひギャラリーで絵の前で探してみてください。
『ひかりのさけ』
賢治の作品に『チュウリップの幻術』というお話があるのですよ。
これがまた不思議なお話なのです。
ある洋傘直しが
見事なお庭のあるおうちを通りかかり
そこで傘を直すことになるのですが
白いチューリップから湧き上がる光のお酒を
園丁と飲みながら幻を見る……という感じのお話です。
読んでいると
こちらも酔っちゃうみたい。
色と光とエーテルと文字がまじりあう小品です。
大好きなチューリップをここぞとばかりに切りました。
絵の中で喜んで「ひかりのさけ」に酔ってるのは
わたし自身かも(てへ)。
254mm×203mm(インチサイズ)額装済み
春ちゃん
今日は休廊日です。
『私の中の賢治』展はまた明日2/23から。
折り返してラスト1週間。
2/28までです。
休廊日なので、閑話休題。
先日、石塑粘土でも赤い春ちゃんをつくってみました。
むふふ。
背中に春の文字が入ってるんです。
かわゆす。
『ゆらゆらのびたりちぢんだり』
『私の中の賢治』展には5つの作品を出展しています。
これはDMにも使ってもらった作品で
タイトルは『ゆらゆらのびたりちぢんだり』。
なんてったってわたしの賢治のスタート地点でもある
『やまなし』をイメージして作りました。
珍しく水色の紙をベースにした作品です。
どのぐらいの年代の人がそうなのか、わかりませんが、
わたしと同じぐらいの世代だと
おそらく小学校の国語の教科書に
この『やまなし』は載っていたのでは。
内容はともかくもこの作品の語り口というか
文章というかオノマトペというかは
忘れられません。
何かあるとふっと思い出します。
二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
二疋の蟹の子は女の子。
ゆらゆらのびたりちぢんだりする光が差し込む水の底で
楽しそうに会話をしています。
で、結局「クラムボン」ってなんなの?