10月です。
秋というと
「食欲の秋」についで
「読書の秋」と思うのは昭和世代かしら。
紙の本をとんと読まなくなってしまいました
(老眼で読めないのです)。
お願い、何人かの作家さんたち、
かたくなに電子書籍出版を拒否するのはやめてほしい。
紙の本では読めない人もいるのです。
(電子書籍では文字の大きさやフォントや行間を
変えられるので、
大きな文字で苦労せずに読めるのです)
中秋の名月と月餅と
2020年の中秋の名月は10月1日。
「え?明日じゃない?」と気づいたのは
前の日の夜でした。
だいたい中秋の名月には
月とかウサギの切り絵を切ってるのに
今年はまったく忘れていて切ってないのです。
さてどうするか。
切らないで無視する。
過去ものをアップする。
満月じゃないけど未発表の月関連作品をアップする。
かなり最初の「無視する」に傾いていたのですが
朝起きたら
「なんか切るか」という気になったので
朝イチから切ってみました。
熟考してないのでイマイチです。
ウサギはお餅をついていて
そのかたわらで女の子は月餅を食べてるのよ。
お月見というと、
日本では月見だんごですが
どうしてもわたしは月餅を食べたくなります。
ということでもうひとつ。
落とし穴
↑の切り絵には木も父も登場しませんが
どうしてもこのタイトルにしたかったので
あえてそのままタイトルにつけました。
いろいろタイトルを考えたんだけど
どれもイマイチで。
この男の子(いちおう)をそのままに
大きな木を入れたモチーフでいつか切ってみたいと思っています。
本当ならもう少し寝かせて
下絵を練って描いて切ればいいのですが
このところのいろいろで
心が持って行かれていてやばいので
どうしてもこの男の子を切っておきたかったのです。
男の子は
父親が死んだ大きな木の下でたたずんでいます。
父の死は落とし穴なのです。
男の子は
落とし穴のようにあいている「死」に気づいてしまった。
彼はこれから注意深く道を見つめながら
穴に落ちないように歩いていくしかないのです。
でも落ちてしまうかもしれない。
並んで歩く人が落ちても
前を行く人が落ちても
後をついてくる人が落ちても
それはそれで運命だと。
だって「死」は落とし穴なのですから。
…………
もう少し練って
そういう切り絵に仕上げたいと思っています。
できるかなあ。。。。。
牛観察のはずが……
来年の干支は牛です。
気が早い?
でもそろそろ手をつけておかないとね。
……と思って、粘土で牛をつくりはじめたら、
牛の造形をよく知らないことに気づきました。
ちょっとリアル牛を見にいこうと
前から行きたかった八王子の礒沼ミルクファームに。
牛をよく観察して
できればスケッチなんぞもしたいなと思っていたのですが
大きな牛たちが放牧されていたり
さわれる子牛たちがいたりして
「かわいーーーー♡」となでているうちに
仕事モードは吹っ飛んでしまいました。
結局ミルクとプリンを買って帰ってきてしまった。
……単なる遊びじゃないか。
ただ、
横たわっていた子牛の姿がすごく可愛くて
そのイメージだけはしっかり記憶に残っていたようです。
その晩にちゃちゃっと描いた下絵がちょっと可愛いので
そのまま白黒作品にしてみました。