七夕の図案のためにいろいろな写真を見ていたら
思い出しました。
わたしにとって七夕って
故郷の七夕祭りなんです。やっぱり。
そして新暦の7月7日ではなくて
8月7日なのです。
その故郷の七夕祭りといえば赤い提灯なのです。
今では電球を使っていますが
わたしが幼い頃は
中に本物の蝋燭を入れた赤い提灯が
竹にたくさん吊るされた下を
これまた赤い提灯を手にした浴衣姿の人たちが歩いていく。
そんなお祭りでした。
時々蝋燭が燃え尽きたり
提灯の和紙に火が燃え移って
ジジジと音をたてて落ちていきます。
今のように電気が煌々と明るくなく薄暗かったので
提灯の赤さだけが印象に残る
幻想的なお祭りでした。
この七夕祭りは狐とは関係ないんですけどね。
なんだか街の辻の石の陰とかに
白い狐がいそうな感じだったのです。
(わが故郷には白狐の伝説もあることだし……)。
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