2020年の中秋の名月は10月1日。
「え?明日じゃない?」と気づいたのは
前の日の夜でした。
だいたい中秋の名月には
月とかウサギの切り絵を切ってるのに
今年はまったく忘れていて切ってないのです。
さてどうするか。
切らないで無視する。
過去ものをアップする。
満月じゃないけど未発表の月関連作品をアップする。
かなり最初の「無視する」に傾いていたのですが
朝起きたら
「なんか切るか」という気になったので
朝イチから切ってみました。
熟考してないのでイマイチです。
ウサギはお餅をついていて
そのかたわらで女の子は月餅を食べてるのよ。
お月見というと、
日本では月見だんごですが
どうしてもわたしは月餅を食べたくなります。
ということでもうひとつ。
落とし穴
↑の切り絵には木も父も登場しませんが
どうしてもこのタイトルにしたかったので
あえてそのままタイトルにつけました。
いろいろタイトルを考えたんだけど
どれもイマイチで。
この男の子(いちおう)をそのままに
大きな木を入れたモチーフでいつか切ってみたいと思っています。
本当ならもう少し寝かせて
下絵を練って描いて切ればいいのですが
このところのいろいろで
心が持って行かれていてやばいので
どうしてもこの男の子を切っておきたかったのです。
男の子は
父親が死んだ大きな木の下でたたずんでいます。
父の死は落とし穴なのです。
男の子は
落とし穴のようにあいている「死」に気づいてしまった。
彼はこれから注意深く道を見つめながら
穴に落ちないように歩いていくしかないのです。
でも落ちてしまうかもしれない。
並んで歩く人が落ちても
前を行く人が落ちても
後をついてくる人が落ちても
それはそれで運命だと。
だって「死」は落とし穴なのですから。
…………
もう少し練って
そういう切り絵に仕上げたいと思っています。
できるかなあ。。。。。
牛観察のはずが……
来年の干支は牛です。
気が早い?
でもそろそろ手をつけておかないとね。
……と思って、粘土で牛をつくりはじめたら、
牛の造形をよく知らないことに気づきました。
ちょっとリアル牛を見にいこうと
前から行きたかった八王子の礒沼ミルクファームに。
牛をよく観察して
できればスケッチなんぞもしたいなと思っていたのですが
大きな牛たちが放牧されていたり
さわれる子牛たちがいたりして
「かわいーーーー♡」となでているうちに
仕事モードは吹っ飛んでしまいました。
結局ミルクとプリンを買って帰ってきてしまった。
……単なる遊びじゃないか。
ただ、
横たわっていた子牛の姿がすごく可愛くて
そのイメージだけはしっかり記憶に残っていたようです。
その晩にちゃちゃっと描いた下絵がちょっと可愛いので
そのまま白黒作品にしてみました。
実験
1週間、切り絵に関することはまったくなにもせず。
かといって裁縫をするわけでも
箱をつくるわけでもなく
まあ、非生産的な1週間を送っていました。
そしたら今週は
それと対照的なほど生産的ウィーク。
アイデアはバンバン湧き上がってくるわ
下絵はどんどん描けるわ
朝からずっと切って貼ってるわ。
たまにそういう一瞬があるのです(めったにない)。
↑の切り絵はパンダをモチーフにしたもの。
目の周りを黒くしなければ
かなりそれなりに可愛いと思うのですが
どうしても目の周りを黒くしたくて
決行しました。
ただ黒い紙だと強すぎるので
薄く墨を入れてみました。
髪の毛のおだんごも
パンダの耳だからね、薄く黒くしています。
やってみないとわからないもんね。
いつもなんとなく及第点のことばかりやってないで
たまには失敗したり
問題を起こしたりする勇気も必要だと思うのです。