切り絵《コノハナサクヤ》

切り絵《コノハナサクヤ》




この作品。
ベースの茶色い部分だけは何年か前に切っていたものの
手のひらのなかの鳥を何色にするか
まったく決められずにいました。
鳥の色って実はなかなか難しいのよね。
で、ずっとずっとそのまま放置。


昨年松子が逝ってしまって
ああ、この作品の鳥は松子カラーにしようと思い、
そこから色をつけていきました。
まるで松子のための作品だったみたいなので。
そのために色をつけずにいたみたいだったので。


松子はコザクラインコのノーマルでしたが
特徴的なカラーリングなので
切り絵では(コザクラさんをつくる時以外)
めったにこの色にはしません。
思い入れがありすぎるからね。


タイトルは
「日本の神さまで、美の神様とか芸術の神様って誰だっけ?」
とぐぐっていたら
出てきたのがコノハナサクヤヒメだったのです。
色とりどりの花が芽吹く絵柄だったこともあり
ここから「コノハナサクヤ」というタイトルをいただきました。
松子にもぴったりだし(親バカね)。


そして今日26日は祥月命日です。
何かおいしいもの買ってこようかね、松子。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
ブログ&ギャラリーで紹介している切り絵作品は
原則的に額装のうえ販売いたします。
在庫確認や、大きさや価格など詳細については
当HPのコンタクトページからお問い合わせください。




切り絵《日本髪》

切り絵《日本髪》


ある題材のために画像をいろいろ調べていると
そこからヒントを得て
まったく違うものができてきちゃったりします。
この《日本髪》もそのひとつです。
帯を黒色にしたのがちょっと重かったかな(反省)。


これを切りながら思い出しました。


30歳代のライター時代に
いろいろな体験ものの取材をしたのですが
そのひとつに
「京都祇園の舞妓さんになる」というのがありました。


本当に祇園の置き屋さんにお世話になり
舞妓さん行きつけの美容院で日本髪をゆってもらい
「はい、今夜はこれで寝てね」と
丸い茶筒を渡され(日本髪が崩れないように)
翌日は本物の舞妓さんの着物を
本物の男性の箱師さんにぎゅーぎゅーに着付けてもらい
祇園を(恐れ多くも)練り歩いたのです。
あーー思い出しても恥ずかしい。
どこかにその写真と記事が載った雑誌(広報誌)も残ってますが……。
そのうち出てきたら載せるかもww


そのトンデモナイ偽物舞妓の私を
本物だと思って撮影していた外人さんたちもたくさんいたのよ。
ほんと、申し訳ないなあ〜。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
ブログ&ギャラリーで紹介している切り絵作品は
原則的に額装のうえ販売いたします。
在庫確認や、大きさや価格など詳細については
当HPのコンタクトページからお問い合わせください。

物欲を昇華させたぞ

切り絵《ジャガーの心》

先日、ものすごく好みのオーナメントを見つけた。
メキシコのジャガー(豹?)の小さな壁掛けオーナメント。
3000円ぐらいだから買えるんだけど
もう物をできるだけ増やしたくないのね。
そこにいる間中(わけあって1時間ぐらいいた)
ずっと物欲と断捨離欲のあいだを揺れ動いていた。
もう。悶々。ぐらぐら。悶々。
ジャガーと目が合うたびに悶々。
結局買わなかったんだけどね。


ところが物欲というのはしつこくて
翌日になってもまだ欲しい。
確か通販でも扱ってたよな〜と
サイトを探して画像を見ていたら
ひらめいたのよ。
「切っちゃえばいいじゃーーーーん❤︎」


そうだよ。
欲しければ切ればいいじゃん。つくればいいじゃん。
そう思ったら矢も盾もたまらず
すぐに下絵を描き始めた。
きゃーーー楽しい。
そして翌日に切って翌々日(今日)色をつけて
あっという間にできました。
つくるという過程を経て物欲は見事に昇華されたのです。
チャンチャン♪


タイトルは《ジャガーの心》。
なんのこっちゃ?
いつものように私にもわからないので
とりあえずの仮タイトルです。
ジャガーの顔だけでよかったんだけどね。
ついつい女の子とかを乗せてしまうのですよ。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
ブログ&ギャラリーで紹介している切り絵作品は
原則的に額装のうえ販売いたします。
在庫確認や、大きさや価格など詳細については
当HPのコンタクトページからお問い合わせください。

赤い提灯によばれる狐

切り絵《郷愁》
Thank you, sold out

七夕の図案のためにいろいろな写真を見ていたら
思い出しました。
わたしにとって七夕って
故郷の七夕祭りなんです。やっぱり。
そして新暦の7月7日ではなくて
8月7日なのです。


その故郷の七夕祭りといえば赤い提灯なのです。
今では電球を使っていますが
わたしが幼い頃は
中に本物の蝋燭を入れた赤い提灯が
竹にたくさん吊るされた下を
これまた赤い提灯を手にした浴衣姿の人たちが歩いていく。
そんなお祭りでした。
時々蝋燭が燃え尽きたり
提灯の和紙に火が燃え移って
ジジジと音をたてて落ちていきます。
今のように電気が煌々と明るくなく薄暗かったので
提灯の赤さだけが印象に残る
幻想的なお祭りでした。


この七夕祭りは狐とは関係ないんですけどね。
なんだか街の辻の石の陰とかに
白い狐がいそうな感じだったのです。
(わが故郷には白狐の伝説もあることだし……)。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
ブログ&ギャラリーで紹介している切り絵作品は
原則的に額装のうえ販売いたします。
在庫確認や、大きさや価格など詳細については
当HPのコンタクトページからお問い合わせください。