![](https://tomokosugitani.com/paper_cutting/wp-content/uploads/2021/02/BB88A0BF-9F01-4CA8-A7FD-3917FADA565F_1_201_a.jpg)
『私の中の賢治』展には5つの作品を出展しています。
これはDMにも使ってもらった作品で
タイトルは『ゆらゆらのびたりちぢんだり』。
なんてったってわたしの賢治のスタート地点でもある
『やまなし』をイメージして作りました。
珍しく水色の紙をベースにした作品です。
どのぐらいの年代の人がそうなのか、わかりませんが、
わたしと同じぐらいの世代だと
おそらく小学校の国語の教科書に
この『やまなし』は載っていたのでは。
内容はともかくもこの作品の語り口というか
文章というかオノマトペというかは
忘れられません。
何かあるとふっと思い出します。
二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
二疋の蟹の子は女の子。
ゆらゆらのびたりちぢんだりする光が差し込む水の底で
楽しそうに会話をしています。
で、結局「クラムボン」ってなんなの?
![](https://tomokosugitani.com/paper_cutting/wp-content/uploads/2021/02/2DFB6B3F-D975-4BB2-977B-AEF670F1C576_1_201_a.jpg)
夜眠れないときなどに、クラムボンって何だろ…と思い出します。
賢治の作品って、どれも透明感があるよね。
切り絵もゆらゆらしていて、素敵です。
いつもコメントをありがとう。
いろいろと聞くと、今の20代30代の子は『やまなし』が教科書に載ってなかったみたいです。
不思議なお話ですよね。