![](https://tomokosugitani.com/paper_cutting/wp-content/uploads/2023/10/BFB2A106-53EC-491F-B65E-1CE8C8268270_1_201_a.jpg)
日中美術館(東京・飯田橋)で開催されている
『クーばあちゃんの魔法の花空間』に行ってきました(〜11/5まで)。
無料ですし、
作品をすぐ近くでじっくりゆっくり見ることができるので
おすすめです!
クーばあちゃんとは
中国の切り絵の女神と呼ばれる庫淑蘭(クー・シューラン)。
中国切り絵(剪紙・せんし)というと
一枚の紙をハサミで切っていくというのが一般的ですが
クーばあちゃんの手法はそうではありません。
たとえば猫の形に切った紙の上に
細かく切った模様や円を重ねて貼っていくのです。
色も限定的だし
模様もそれほど多岐にわたっているわけではないのですが
その組み合わせでできた作品には
ものすごい量のエネルギーと愛情があふれています。
うろ覚えですが
確かクーばあちゃんはとても貧しくて
他の女性のように自由にたくさん紙を使えなかったとか。
そして彼女たちが切り落とした紙端を拾って持って帰り
それを小さな円形に切ってためておき
自分の作品に使ったそうです。
![](https://tomokosugitani.com/paper_cutting/wp-content/uploads/2023/10/6B36C21B-FC97-4FC3-BDD2-B28BC43EDBB8_1_201_a.jpg)
![](https://tomokosugitani.com/paper_cutting/wp-content/uploads/2023/10/C4C0BC58-148F-46CB-8228-A9A9620BD65C.jpg)
10数年前に
このクーばあちゃんの作品が銀座で展示されたことがありました。
その時にも見に行ったのですが
その時と今回見た感想が自分のなかで全く違うのに
実はびっくりしました。
前回は、その煌びやかさに圧倒されたのですが、
今回はそれよりも
ひとつひとつのパーツを切りながら貼りながら
「ああかなあ」「こうかなあ」と作品をつくっていく……
なんて言うのかなあ、
おばあちゃんの幸せな日常みたいなものを感じたのです。
アートというよりは日々の楽しみ、かな。
わかんないけど、
人に見せるものというよりは自分が楽しかったのかな、と。
とにかく幸福感があふれている作品群でした。
会期中もう一回は見に行きたいと思っています。
![](https://tomokosugitani.com/paper_cutting/wp-content/uploads/2023/10/1E7F6CCC-00D1-49B8-90D4-7B3FBD63D01B_1_201_a.jpg)