ときどき
「わ〜〜〜赤い紙を切りたい」という病気になる。
最初に始めたのが中国切り絵で
当時は赤い紙(もしくは黒い紙)を切るばかりだったので
赤い紙を切りたいってことは
たぶん初心に戻りたいんだろうと思う。
ゆうべその病気を発症してしまい
今朝朝一番で切りました。
タイトルは
『春天来了。鳥也来了』
中国語なのです。
和訳すると
「春が来たよ。鳥も来たよ」ってとこかしら。
まだまだ赤い紙を切りたいのですが
今日はこれから搬入です。
明日から『想像された狼たち』@銀座が始まります。
『想像された狼たち』2021
2019年に東京両国で開催した『想像された狼たち』展ですが
今年もコロナ禍で
本拠地?の東京青梅・東京御嶽神社での開催はならず
東京銀座のGallery SIACCAで開催することになりました。
狼を主な対象として制作しているアーティスト9名が集まります。
さまざまな手法とそれぞれの個性が描く狼をお楽しみください。
展示のお知らせが続いてなんですが、
どうぞよろしくお願いいたします。
◎参加アーティスト
上林泰平
中條亜耶
野瀬昌樹
フジタユウコ
南舘麻美子
横橋成子
C・ボッフェッリ
L・メンゴーニ
杉谷知子
3月10日(水)〜3月15日(月)
12:00〜18:00(最終日〜17:00)
休廊日なし
Gallery SIACCA
東京都中央区銀座2-9-16 B1F
銀座1丁目駅10番出口徒歩1分 銀座駅A13出口徒歩3分
『空は青ぐろく』
『私の中の賢治』展、
無事に終了いたしました。
こんな折にもかかわらず
足をお運びいただいた方々、
本当にありがとうございました。
1年ぶりに顔を見た方も多く、
早くまた自由にお会いできるようになりたいと
切に願っております。
その際にはワークショップも再開しますね。
さて、
その『私の中の賢治』展に出した最後のひとつ。
小さな作品です。
賢治の作品にはたくさんの鳥が登場します。
鳥好きのわたしとしては
やっぱり鳥は切りたいなあ……と
いくつか作品を読んでみました。
そして切りたいなと思ったのは『よだかの星』です。
いや〜。暗いんだわ。
本当は暗くない話なのかもしれませんが、
わたしには暗い暗い話でした。
よだかはいじめられるし
優しい言葉もかけてもらえないし。
このお話はもう一度10年ぐらいたって
また読んでみたいと思います。
その頃まだ切っていたら、
また切ってもみたい。
そのときにはどう思えるのか。
まだ暗いままなのか。
異なる姿が見えるのか。
もう一度見てみたいと思います。
『わんのゆき』
久しぶりに文字をガッツリ入れた切り絵を切りました。
(昔はよく切っていたんですが
いろいろあって、しばらくひかえていました。
でもまたやろうかな)
賢治の有名な詩『永訣の朝』がモチーフです。
『あめゆじゅ とてちて けんじゃ』
と死なんとする妹に頼まれて
賢治は外に積もる雪を碗で汲んできます。
この切り絵の中にはその詩の一節
「おまへがたべる
このふたわんのゆきに
わたくしはいま
こころからいのる」
……の文字が隠されています。
碗から立ち上がる草にまぎれて
とてもわかりにくいのですが
よろしければ探してみてください。
25cm×25cm額装