できるできる。大丈夫。できるから。

やっとこれから少し暇になって
自分のつくりたい切り絵がつくれるかも。
のんびりできるかも。
あ、そろそろ確定申告の準備もしなくちゃなあ。
……とか思っている時に限って
降って湧いてきたかのようにいろんな用事や仕事や
やらなきゃいけないことが起きてくる。
うーん。憂鬱。なんでこうなるの? 
何もやりたくない。全部放り投げたくなる。


そういうことがつい先日ありました。
でも、この時はそのままずどーんと憂鬱にならずに
こんな思いが湧き上がってきたのです。


「いや。できる。できるよ。できるよ。
やらないからできないと思ってるだけ。
やりたくないから無理だと思ってるだけ。
とにかくやってみようよ。
少しずつ。
できるところから手をつけてみれば
なんとかなるよ、きっと」


そしてとりあえずできることを少しだけやってみました。
今考えてもできないことは
やらなくてはいけないその時になって考えればいい。
不安も心配もできるだけ先延ばしにします。
……そうやっていると、今のところはなんとかなりそうです。
まあ、まだまだいろいろ問題は出てくると思うけど。


話は少し変わりますが、
去年作った『切り絵一日一語』を振り返って見てみると
この小さな切り絵たちが
落ち込んでいた自分自身の支えにかなりなってくれていたのだなと実感します。
そういう切り絵と言葉を
これからもつくっていこうかな〜。
(しかし私、本当に心弱いなあ)

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ブログ&ギャラリーで紹介している切り絵作品は
原則的に額装のうえ販売いたします。
在庫確認や、大きさや価格など詳細については
当HPのコンタクトページからお問い合わせください。



【通販】絵本?もつくったよ

表紙はこんな感じ。カラーだよ。
開くと、こんな感じ。白黒です

個展にあわせて絵本?小冊子?をつくりました。
題して『Life Goes On〜切り絵一日一語』です。


昨年(2022年)落ち込んでいたときに
小さな切り絵と文章をあわせたかたちで
「切り絵一日一語」として発表していたものを
いくつかまとめたものです。

欲しいという方がいらっしゃるでしょうか。
残部は少ないのですが、
もしいらっしゃるようでしたら、
通販いたしますので、
コンタクトページよりご連絡ください。


お待ちしております。

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『Life Goes On.〜切り絵一日一語』
版型:縦横ともに15cm
ページ数:本文36p
カバー:カラー
本体:白黒
定価:1500円
送料:140円(1部合)

切り絵《ENDLESS》

切り絵《ENDLESS》

10代の頃は20代になれば
大人になって悩みがなくなると思ってた。
30代になったときには
「40にして不惑」とかを信じてそんな日が来るかと思っていた。
50代になったらめざすは還暦。
60歳を過ぎれば
もう苦しみも悩みもぐんと減るのだと信じていた。


そして60歳を過ぎてみて……。
あきらめました。
この「悩む」という行為はエンドレスなんです。
きっと死ぬまで
程度の差はあれど
悩み続けるんだろうなあ。私の場合。


頭痛になったことがないという人がいるように
(ほんとにいるのよ、信じられる?)
世の中には悩みや不安がない人、
ものすごく少ない人もいるのかもしれません。
きっと悩みの量も質も内容も人それぞれで
比べるものじゃないのだと思います。


でも少なくなるといいよね〜。
一生どうせなくならないと思えば
かえって割り切ったりできないかなあ。


上の切り絵には
ENDLESSの6つのアルファベットを
小さなヒトたちが掲げています。
悩みや不安となんとかうまくつきあっていければ、
……まあいいか。


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ブログで紹介した切り絵作品
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切り絵一日一語《小さなたのしみ》




ニンゲンっていうものは
何か楽しみがないと生きていくのがつらいらしい。


その楽しみはどかーんと大きな宝くじみたいなものじゃなくてもいい。
どんな小さなものでもいい。
なんでもとにかく「楽しみ」がないと
たぶん毎日が無味乾燥なものになる。


子どもがいる人なら子どもの成長とか。
お給料日やボーナス日とか。
パートナーがくれるプレゼントとか。
おいしい外食とか。
お休みの日の旅行やお出かけとか。
推しのライブとか試合とか。
来週出る好きな作家の新刊とか。
とにかくなんでもいい。


わたしの場合、
いちばん身近な楽しみは花木かな。
このシーズンだと蓮や睡蓮の成長が楽しみで
毎朝起きると、まずは見に行く。
蓮のつぼみはひとつ出ていて
まだまだ小さいけれどすくすく伸びている。


ひょろひょと2mにも育ってしまって
根本からバッサリ切ったパキラの木も
はらはらしたけれど
小さな新芽が出てきた。


去年実をつけたレモンは今年はダメそうだけど
アゲハ蝶のさなぎが脱皮に成功してた。


こんな小さな変化が私の楽しみなのです。
そしてそういう小さな楽しみが
わたしの生きる力を支えてくれてるのかもしれない。
なんだか急にそう思ったのです。