『ゆらゆらのびたりちぢんだり』



『私の中の賢治』展には5つの作品を出展しています。


これはDMにも使ってもらった作品で
タイトルは『ゆらゆらのびたりちぢんだり』。
なんてったってわたしの賢治のスタート地点でもある
『やまなし』をイメージして作りました。
珍しく水色の紙をベースにした作品です。


どのぐらいの年代の人がそうなのか、わかりませんが、
わたしと同じぐらいの世代だと
おそらく小学校の国語の教科書に
この『やまなし』は載っていたのでは。


内容はともかくもこの作品の語り口というか
文章というかオノマトペというかは
忘れられません。
何かあるとふっと思い出します。


  二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
  『クラムボンはわらったよ。』
  『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』


二疋の蟹の子は女の子。
ゆらゆらのびたりちぢんだりする光が差し込む水の底で
楽しそうに会話をしています。


で、結局「クラムボン」ってなんなの?

20cm×20cm 額装




赤い春



窓辺に赤い切り絵があると
なんだか華やぐので
この季節はよく赤いのを切ります。
特に「春」や「福」などの文字入りの切り絵、
左右対称になった切り絵、
干支が入った切り絵など
中国切り絵っぽい切り絵が多くなります。


そのひとつ。
春の上に腰かけた女の子。
春の文字から新芽がそだっていく雰囲気で切ってみました。

新年快楽!2021

切り絵《丑年》

2021年2月12日は春節です。
春節とは中国や中華圏の旧暦のお正月。
剪紙(せんし・中国切り絵)とご縁ができて以来
ずっとこの春節をわがやでもお祝いしています。


今年も一応干支の赤い剪紙を切りました。


牛のつもりだったんだけど
ヤギとか羊みたいでもあるなあ。
でもいちおう牛です。


厳しい自然のなかでも
その自然を恨まず嫌わず
やさしい気持ちを忘れずに生きていきたい、
という気持ちをこめました。


もひとつ。
ノーマルバージョン?の牛さんです。
こちらは「福」の字入り。