切り絵《そろそろ起きて》

切り絵《そろそろ起きて》




暦展があって、その準備やらいろいろで
2週間ばかり紙にもカッターにもさわらない日が続いていました。
いやいや、展示のせいじゃなくて、
まったくやる気にならなかったのです。
展示のせいにして「ま、いいか」と放置しておりました。


来年2021年の頭に
グループ展2つに参加する予定なので
さすがにこのままじゃまずい。
間に合わない。
もう12月だし。
つくらないと。
焦る〜〜。


そこで、学生時代やライター時代によくやった方法を思い出して
やってみることにしました。


まずは机を片付けて
仕事の道具や資料をそろえて
机の前に座って
なんでもいいから手を動かしてみる。
落書きでもいいから書く。
スケジュールでもいいから書く。
って感じで、切り絵の道具をセットしてみました。


いや、これ、効きます。
切りかけの図案の続きをやろうかと思っていたのですが
やおら新しい図案を描きたくなり、
そのまま切ることができました。


うん。いいじゃない。
今の気分そのままの切り絵です。


寝ているのは神仙が乗る騎獣です。
女の子は神仙なのかな。
この騎獣の主人なのです。
「いい加減に起きてくれないかなあ。
西王母のところに桃をもらいに行きたいんだけど」
……って困ってるところでしょうか。


かわいいなあ。
リハビリのつもりで黒一色で切ったけれど
もう一度切り直して
カラーにもしてみたいなあ。
どうかな?

リハビリみたいに

切り絵《くせっけ》



落書きをしたんだけど
ちょっと可愛くて
でもこれを切り絵にするのは難しいなあ、
落書きだし、線描きだし。
でもどうせだからやってみるか。
と、重い腰を上げてみました。


落書きしたのは子どもだけだったのだけど
手もとが寂しいので
同伴者を。
これは誰だろう。
犬?
鹿?
ムーミンに出てくるスニフ?
……わかりません。
キラキラ光る黄金色の仔です。


ここのところあまり作ってなかったので
こういう小さな作品を作るのは
良いリハビリになります。

切り絵≪きぶん≫

切り絵≪きぶん≫



ここのところずうっとダウン気味です。
年に1、2回はこんな風に落ち込むことがあるんです。
ならないように
ふだんからいろいろなおまじないのような努力をしているんですが
それでも
ふっと穴ぼこに落ちるように
鬱々としてしまうことがあります。


これまでは
その原因をいろいろと探って
対策を探ったりしてみたんですが
どうやら原因があってもなくても
対策をしてもしなくても
あんまり大勢に影響はないみたい。


なので今回は嵐が過ぎゆくのを待っています。
過ぎゆくといいなあ。


何をしてもあまり楽しくないので
楽しいと思ってもあっという間に覚めてしまうので
実は切り絵をやっていてもイマイチです。
でも今日は切りたい感じのものを探って
ちょっと切ってみました。


こんな「きぶん」なんです。

紙切れ





うちのコザクラインコの松子と小さな鹿



気分がのらない日。
ひとつ、切ってみたものの、なかなかうまく切れず、
そういうときは
続いて切る予定だった作品に
手を出すのをためらいます。


気分って大事だし。
予感ってたいてい当たるので。
そういうときはやめるのが無難。
経験からそう学んできました。


切り終えた作品の余った紙切れから
小さな鹿をひとつ。


鉛筆でさくっと描いただけのものですが
こういうのをさくさくたくさん
適当に切っていくのも楽しそうです。
今度やってみようかな。