武蔵御嶽神社・秋の展示のお知らせ


夏にきゃーきゃー騒いでいた武蔵御嶽神社神楽殿での展示
『想像された狼たち』展ですが
実は秋もあります。
10月23日(土)から11月26日(日)と
夏よりも短い期間ですが
作家の人数も増えており
御嶽山も紅葉がとてもきれいなシーズンなので
(そして暑くないっ!)
行楽がてら遊びにいらしてください。


私も
夏に出したオオカミさんとは違った作品を3点
出展する予定です。


どうぞよろしくお願いいたします。

楽しいは大事よ〜切り絵《犬足》

切り絵《犬足》
2023
サイズ:100mm(W)×60mm(H)
素材:洋紙

1、2週間ぐらい切り絵関連のことをまったくやる気がしなくて
でもお菓子づくりとか洋裁とか読書とかはしたいので
そっちばかりやってました。
切り絵をやらないとね、ものすごく罪悪感があるんだけど、
焦ったってしょうがないので、まあ放っておいたの。


ある夜、ふと、やったことのない手法を思いついて、
(わたしがやったことがないだけで、他の切り絵作家さんはやってらっしゃったりする)
「あ、これなら来年こういう作品もできるかも?」とひらめいた。
そこからやる気がぐわーーーんと戻ってきました。
おもしろいし、おかしいね。
やる気って一体なんだろうね。


まあ、なんてーことない試みなんですが、
即興にわりと近いこともあって
やってみると自由度が高くて
まるで海の中で好き放題に泳いでいけてるみたい。
これまで「こういうふうにやらなければいけない」と
自分の中で決めていたものが
しゅるしゅるっとほどけていくような気がしています。
で楽しくて、ちっちゃいのをいっぱい適当に切ってる。
子供みたいに。実験してるみたいに。


上の切り絵も実は、ワンコ図案を切った後の切れ端の紙に
ふと思いついて女性二人を加えて切ったもの。
ワンコの足が大好きな(変態な)人たちですwww


楽しいのは一番。
楽しいのは原点。
楽しくなかったら、続けるの、苦しいよね。


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ブログ&ギャラリーで紹介している切り絵作品は
原則的に額装のうえ販売いたします。
在庫確認や、大きさや価格など詳細については
当HPのコンタクトページからお問い合わせください。

10月と11月の教室

切り絵《人生相談、のってくれる?》
2023
素材:洋紙


お知らせです。
10月の切り絵教室はお休みさせていただいて
次回は11月14日(火曜)13時半〜15時半
宝蓮華さん(東京・八王子)にて開催します。


内容はもっか検討中。
久しぶりにアイロンプリントをするか
ふつうの切り絵をするか。
どうしようかなあ。


図案などについてもリクエストがあれば
いつでもお待ちしております。

クーばあちゃんの魔法の花空間

虫(さそり?)をくわえた鳥

日中美術館(東京・飯田橋)で開催されている
『クーばあちゃんの魔法の花空間』に行ってきました(〜11/5まで)。
無料ですし、
作品をすぐ近くでじっくりゆっくり見ることができるので
おすすめです!


クーばあちゃんとは
中国の切り絵の女神と呼ばれる庫淑蘭(クー・シューラン)。
中国切り絵(剪紙・せんし)というと
一枚の紙をハサミで切っていくというのが一般的ですが
クーばあちゃんの手法はそうではありません。
たとえば猫の形に切った紙の上に
細かく切った模様や円を重ねて貼っていくのです。
色も限定的だし
模様もそれほど多岐にわたっているわけではないのですが
その組み合わせでできた作品には
ものすごい量のエネルギーと愛情があふれています。


うろ覚えですが
確かクーばあちゃんはとても貧しくて
他の女性のように自由にたくさん紙を使えなかったとか。
そして彼女たちが切り落とした紙端を拾って持って帰り
それを小さな円形に切ってためておき
自分の作品に使ったそうです。

蓮の花

10数年前に
このクーばあちゃんの作品が銀座で展示されたことがありました。
その時にも見に行ったのですが
その時と今回見た感想が自分のなかで全く違うのに
実はびっくりしました。


前回は、その煌びやかさに圧倒されたのですが、
今回はそれよりも
ひとつひとつのパーツを切りながら貼りながら
「ああかなあ」「こうかなあ」と作品をつくっていく……
なんて言うのかなあ、
おばあちゃんの幸せな日常みたいなものを感じたのです。
アートというよりは日々の楽しみ、かな。
わかんないけど、
人に見せるものというよりは自分が楽しかったのかな、と。
とにかく幸福感があふれている作品群でした。


会期中もう一回は見に行きたいと思っています。