予約システム大賛成



Eテレ「日曜美術館」でやっていた棟方志功特集をみていたら
無性に彼の作品をみたくなりました。
ちょうど日本民芸館で展示をしているというので
予約をとってみに行ってきました。

あーーー美術館にいくの、ものすごく久しぶり。
今年に入って初めてだよ。

コロナ前の東京の美術館や博物館は
いつもどこも超こんでいて
行くたびに人の毒気に当てられてしまうので
最近ではとんと足が遠のいていたのです。
前もって予約していくシステムはめんどくさいけれど
実際に赴くと、人が少なくて、とても快適。
おめあての棟方志功作品を
じっくりゆっくりたんまり拝見してきました。

しあわせ。

ところで
ほんとに人の毒気に当てられるってすごくあるのです。

とても素敵な仏教芸術を見にいって
そこで交わされるおばさまおじさまたちの
ものすごく現世的でもやもやもやする会話を耳にして
吐きそうになったことも数知れないのです……。

そして調子に乗って
その翌週は国立東京博物館の「きもの展」を予約して見に行きました。
通常ならわんさかすぎる人の群れで
とても間近で展示物を見ることなんてできません。
でも予約制なので人がとっても少なくて
どの作品も真ん前でじっくり見ることができたのです。
トーハクでこんなにゆったりと観覧できるのは
ほぼ20、30年ぶりじゃないかしら。


このシステムはいいです。
少なくともわたしにはあってる。
これが続いてくれれば、
もう少し頻繁に美術館・博物館に通うようになるかもしれません。
(ただ美術館や博物館サイドはたいへんだよね。
これまでの集客をあてにできないんだから)

ひとつでいい

切り絵《すきっ》




ときどき仏教系や禅っぽいエッセイを読みます。
最近はあまり手にしなくなりましたが、
「ブラック杉谷」だったころには
よく読んでいました。


久しぶりにそのうちの一冊を手にとってみました。
よりよく生きるための100のコツ……みたいなやつ。
ずらりと「こうしましょう」的なアドバイスが載っています。


それぞれはものすごく正当なアドバイスなんです。
たとえば
「朝起きたらちょっとだけでも掃除をしよう」
「今日できることは今日しよう」
「人にはやさしくする」
「ひとつのことをコツコツ続ける」
「人に嫉妬しない」
「思いついたら実行する」
……などです。


でもね、自分でびっくりしたんだけれど、
当たり前の、正当な、素直なアドバイスでも
それが100個もずらりと並んでいると
ものすごい圧迫感があるんですよ。
これまでそう思ったことはないけれど
初めてそんなふうに自分のなかの抵抗を感じました。


こういうアドバイス(というノウハウというかライフハックというか)は
ある期間にひとつで十分じゃないのかしら。
少なくとも今のわたしには
たくさんの「〜しよう」「〜すべき」は不要だし
むしろお互いに邪魔しあって逆効果になる気がします。


この100個のなかから
いちばん今の自分に必要な項目をひとつだけとりだして
(あるいは、えいって当てずっぽうに選んで)
それを自分の暮らしのなかで
ゆっくりと噛みしめていくのがいいと思うのです。


たとえば「今できることをする」という項目だったら
これをやるのはとてもたいへんですよね。
「今できることをする」を
自分なりに因数分解して
ゆっくり本当に自分のなかに落とし込んでいく。


そうしていかないと、
やっつけでやっていっても
自分の中には何も残らないのではないかしら。


そんなことをこっそり思ったのでした。

新アイコン

切り絵《lotus girl》




FBやインスタのアイコンはあまりかえません。
でもTwitterのアイコンはかえたくなるんですよね、よく。
なぜだろう。


あの小さい円形のアイコンは
結構目立つし、印象に残るものです。
リアルネームでなくてハンドルネームの人が多いから
とくに「その人=アイコン」として認識されてたりする。
だから本当はあまり頻繁にかえないほうがいいのですが、
かえたくなっちゃうんですよ〜〜。


しばらく前まではチューリップガールのアイコンにしていて
さらに最近金魚ガールのアイコンにかえたばかりだったのですが
やっぱりまたかえたくなってしまいました。


というわけでアイコン用に切った切り絵《lotus girl》です。
これを円形にトリミングして
Twitterの新しいアイコンにします。

8月になったけれど




8月になりました。
今年は早いね、月日がたつのが。


ついつい
「あー、もう8月になっちゃった。なにもしてないのに」
とぼやきそうですが、
なぜだか最近のわたしはぼやきません。
不思議なことに(たぶん歳とったからかなあ)
時間に比例するほど自分がなにかをしていないことに
自責の念を感じなくなったからなのです。


べつになにを成し遂げなくてもいいじゃないの。
短い一生にできることをしていれば十分じゃないの。
無理して詰め込んで
あれもこれもとする必要はないじゃないの。


できることはできるだろうし。
できないことはできない。
そもそも死ぬときには
なにかを途中でやりっぱなしになってしまうんだし。


……なんて思っているのです。


あ、締め切りがあるものはべつよ。
「きゃーーーあと2週間しかない」とか
尻火になって焦りまくるものはまだまだたくさんあります……。