切りたいものを切る

切り絵《紅〜呼ぶ》


作品づくりについては折りにふれて、
いろいろな方々からさまざまなアドバイスをいただきます。
「こうしたほうが売れるよ」
「こういうモチーフがうけるよ」
「こういうのがあったら買うけど」
「この傾向がいいと思う」


そういうアドバイスやご意見は
大切にうかがって
大切にわたしの記憶にしまいます。
そして必要な時に取り出すようにしています。


でも必ずしも鵜呑みにはしません。
(うわー、なんてえらそう……。
いただいたアドバイスをむげにしているわけじゃないんですよ。
ほんとにありがたく拝聴しています)


切り絵を始めたころ、やっぱりいろいろと言われました。
当時は右も左もわからなかったので
結構いちいち本気にして実行したりしました。
その結果はあまりいいものではありませんでした。
まあ、やってみたからこそ、
やってどうなるかがわかったから
結果的にはよかったのかもしれません。


今、大事にしていることは、
とにかく「自分が切りたいものを切る」ことです。


そこに「売れる傾向」とか「意味」とか
「かっこよさ」とか「箔付け」などはありません。
関係ないの。
今の自分が大切なもの。
今の自分がドキドキするもの。
今の自分が素敵だと思えるもの。
そういうものだけをいつまでも切っていきたいと思います。


これ、すごく大事。
切りたいものを切る!
切りたいものを切る!
切りたいものを切る!


というわけで
上の「紅〜呼ぶ」は
今のわたしが切りたくて切りたくて切った作品です。
このモチーフ、ちょっと前から切ってます。
たとえばこれとか。
個展にもひとつ出したし。
長い風になびく髪と紅いヘアリボン。
このモチーフはどうやらわたしの性癖をくすぐるみたいです。

本音がわかる?

《仲良くしようよ》



あるSNSで大好きな作家さんの作品投稿を見て
自然にふと口をついた感想。
「自由でいいなあ」。


この作家さんは絵描きさんで
わたしは一面識もないのだけれど
たくさんの色を使った大胆な絵を
すごいスピードでたくさん描いていらっしゃるみたいなのです。


そこから思ったのですよ。
わたしの反応「自由でいいなあ」って何さって。
その方のあり方や作品を自由でいいなあと思うなら
自分もすればいいじゃない。
そう思うってことは
自分はしていないって思ってるの?
自由にやっていないのなら
何がわたしを不自由にさせているの?


ほめられたい?
上手な作品をつくりたい?
売れたい?


知らないうちに
自分で自分をなにかにはめ込んでたのかなあ。


そうなら鎖を外そうよ。
自由でいてはいけないなんてないんだから。
不自由さから解き放たれようよ。
そうできるのは自分だけだから。
自由になろうよ。
自由でいようよ。


ふとしたつぶやきに自分の隠された本音を見つけたのでした。


✳︎上の画像の切り絵は
狼が鳥をつかまえようとしてるんじゃなくて
「仲良くしようよ〜」と言ってるんです。


100点満点のわたし

切り絵《Going my way!》



なにかのテレビ番組を見ていて
30代ぐらいのゲスト(女性・歌手)がこう聞かれていました。


「あなたは今日の自分に100点をつけられますか?」


その女性はしばらく口ごもって
「……いえ、やっぱり日本人だし。
無理です……。
100点なんておこがましすぎる。
こんな欠点だらけの自分に
絶対に100点なんてつけられない……」
みたいなことを言っていました。


なぜ〜〜?
……とすごく強く思ったのです、そのとき。
わたしは今の自分に、今日の自分に、
自分がどうあれ100点満点をあげられるよ。


それって傲慢なのかなあ。
謙遜が足りなさすぎるかな。
まあ、昔のわたしだったら絶対に
よくても30点ぐらいしかつけなかったしなあ。
こんなこと言ったら、
あの人やこの人やいろんな人に
口を酸っぱくして責められるだろうけどなあ。


でもやっぱり100点を自分にあげたい。


だっていろいろと悩んで
試行錯誤して
とりあえず一生懸命に生きてきているんだもん。
十分に100点満点をあげていいじゃない。
もちろん足りないところは山ほどあるし
直したいところもありすぎるほどある。
でもだからといって
その分を引き算する必要はないと思う。


あれができないからマイナス10点。
これができないからマイナス15点。
……じゃなくて、
がんばって生きてるわたしは
いつでもどんなときでも十分に100点満点なのです。

日々是好日

切り絵《日日是好日》
✴︎クリックすると拡大表示されます



以前、アメブロに「いい1日にするコツ?」という記事をかきました。
簡単に言うと
朝起きぬけの寝ぼけた頭で
「今日はいい1日になる」というというだけ。
これを続けてみれば
心がきっと軽くなるというものです。


これを始めたのが今年の5月1日。
それから毎日ずっと続けています。
2週間どころか4ヶ月も続いているわけです。


そして気になる結果はというと。
わたしの場合、すこぶる効いています。
すごくいいの。
毎日あまり落ち込むこともなく
不安になることも少なく
過ごせるようになっています。


で、「いい1日」ってどういうことだろうって
Twitterでつぶやいたら
友だちが「日日是好日」という言葉を教えてくれました。


おお、まさしくこれじゃないか。
何も特別なことがなくても
頭痛や腹痛でも
仕事がうまくいかなくても
心配事があっても
それでも「今日はいい1日」なのです。
「いい」っていうのは「悪い」の反対語ではなくて
なんだろうね、
言葉にはしにくいのですが、
「無事に過ごせた」ということかな。
いやいや「無事に」さえも余計ですね。
「今日も人生の1日を過ごす」という意味かもしれません。


とてもいい言葉なので
わたしも切ってみることにしました。


「日日是好日」は
「ひび これ こうじつ」と読むことが多いと思いますが
禅的には
「にちにち これ こうにち」なのだそうです。
また字数が多い方がデザインしやすいので
こちらを採用して文字入り切り絵にしました。