龍を切りながら思い出すこと

去年からずっとたくさんの
「今年の干支の龍」を切ってきました。
そしてたぶんこれが最後の「2024年干支の龍」。
2月10日の春節に向けていただいたオーダーの龍です。


切りながら紙を裏返してどんな感じかを見ていくのですが、
この龍を見れば見るほど思い出すのです。


私の母と祖母は美容師で、着付けもやっていたので、
私が小さな頃は本当によく結婚式の仕事に出かけていました。
そして結婚式が終わると
引き出物である経木の折り包みをもらって帰ってくるのです。
そこにはおめでたい食べ物がたくさん詰まっていました。


上の龍は、
その折りに入っていた
たぶん練り切りでできた大きな龍を思い出させるんですよね。
練り切りの上に羊羹でできた薄い膜?がかかっていて
甘くておいしい龍でした。
龍じゃなくて鯛の時もあったなあ。
海老もあったかもしれない。


懐かしいです。
歳をとったせいか、
昔のことがいろいろと懐かしく思い出されます。

12月の教室/WS予定です

切り終わった後、残った下絵の紙です。
お借りしました。


11月の切り絵教室(八王子 宝蓮華さん)と
切り絵ワークショップ(代官山come cafe Osamu barさん),
それぞれ終了しました。
教室とワークショップと言い方をかえていますが
やっていることは同じです。
ただし今月は、八王子ではアイロンプリントを
代官山では通常の切り絵というちょっと変則的内容でした。


代官山でワークショップを開くのは3年ぶり?4年ぶり?
コロナが流行り始めてからずっとお休みしていました。
前に来ていてくれた方たちがありがたいことにいらしてくださって
「もう忘れちゃった」
「できるかしら」と言いながら
スパスパ切っていらして安心しました。


12月も八王子と代官山、両方でやります。
12/2(土曜) 14時〜16時 代官山come cafe Osamu bar
12/12(火曜) 13時半〜15時半 八王子宝蓮華
✴︎どちらも参加費4000円(お茶お菓子つき)
✴︎道具類はすべてご用意します。メガネだけ忘れずに。


12月はクリスマス図案1つと来年の干支の龍図案1つを
ご用意する予定です。
(もっか一生懸命考えてるよ〜)


初めての方も、久しぶりの方も、
チャレンジしに来てください。


詳しくはLesson & eventページをご覧ください。
また質問等があれば、
コンタクトページからお問い合わせください。

クーばあちゃんの魔法の花空間

虫(さそり?)をくわえた鳥

日中美術館(東京・飯田橋)で開催されている
『クーばあちゃんの魔法の花空間』に行ってきました(〜11/5まで)。
無料ですし、
作品をすぐ近くでじっくりゆっくり見ることができるので
おすすめです!


クーばあちゃんとは
中国の切り絵の女神と呼ばれる庫淑蘭(クー・シューラン)。
中国切り絵(剪紙・せんし)というと
一枚の紙をハサミで切っていくというのが一般的ですが
クーばあちゃんの手法はそうではありません。
たとえば猫の形に切った紙の上に
細かく切った模様や円を重ねて貼っていくのです。
色も限定的だし
模様もそれほど多岐にわたっているわけではないのですが
その組み合わせでできた作品には
ものすごい量のエネルギーと愛情があふれています。


うろ覚えですが
確かクーばあちゃんはとても貧しくて
他の女性のように自由にたくさん紙を使えなかったとか。
そして彼女たちが切り落とした紙端を拾って持って帰り
それを小さな円形に切ってためておき
自分の作品に使ったそうです。

蓮の花

10数年前に
このクーばあちゃんの作品が銀座で展示されたことがありました。
その時にも見に行ったのですが
その時と今回見た感想が自分のなかで全く違うのに
実はびっくりしました。


前回は、その煌びやかさに圧倒されたのですが、
今回はそれよりも
ひとつひとつのパーツを切りながら貼りながら
「ああかなあ」「こうかなあ」と作品をつくっていく……
なんて言うのかなあ、
おばあちゃんの幸せな日常みたいなものを感じたのです。
アートというよりは日々の楽しみ、かな。
わかんないけど、
人に見せるものというよりは自分が楽しかったのかな、と。
とにかく幸福感があふれている作品群でした。


会期中もう一回は見に行きたいと思っています。